中国輸入販売を行われている事業者様の中には、アパレル製品を扱っている方も多いです。
需要が高いうえ、軽くて輸送にも適したジャンルであるのも魅力的です。
しかし、中国輸入をしたアパレル製品を日本で販売するためには、知っておかなければならない法律や義務があります。
今回はその中から、アパレル製品を販売する際に必要な洗濯タグについて詳しく解説します。
1.洗濯タグとは?
洗濯タグとは、衣類の取扱方法が書かれているタグのことです。
タグの内容は一般的に「品質表示」「洗濯絵表示」「その他の表示」「表示者の名称と連絡先」で、全て印字されています。
2.洗濯タグに関連する法令
①家庭用品品質表示法
家庭用品品質表示法は、日本で海外製のアパレル製品を販売する場合の品質表示について、表示すべき項目や表示の仕方を定めた法律です。
管轄省庁は消費者庁であり、消費者の利益を保護することを目的としています。
(参考:消費者庁 家庭用品品質表示法とは
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/outline/outline_01.html)
法律の対象となるのは「合成樹脂加工品」「電気機械器具」「雑貨工業品」「繊維製品」であり、アパレル製品は「繊維商品」に該当します。
販売時に品質表示タグに明記が必要な項目は、品目別に定められています。
それぞれ多少の違いはありますが、主に「洗濯絵表示」「品質表示」「連絡先」が必要な場合が多いです。
②景品表示法
景品表示法の正式名称は「不当景品類及び不当表示防止法」です。
消費者向けの不当な広告や表示を禁止したり、消費者向けの販売における景品の提供を制限・禁止することで、消費者が自主的かつ合理的に商品やサービスを選択できることを目的としています。
輸入販売する品目によっては、原産国の表示が義務づけられています。
3.洗濯タグの対象品目
洗濯タグをつけなければ販売できないこととなっている対象品目は以下の通りです。
4.洗濯タグの取り付け方法
洗濯タグの基本的な表示方法は「縫い付け」「貼り付け」「下げ札」です。
どの方法で表示するかは、細かく定められています。具体的な例を見てみましょう。
例1:洗濯絵表示義務ありの場合、縫い付けが必要
例2:洗濯絵表示義務なしの場合、縫い付けは不要
例3:品質表示:下げ札、シール、同梱説明書でもOK
※縫い付けが必要か必要ないかは、洗濯絵表示義務があるかないかで決まります。
5.洗濯絵表示
家庭用品品質表示法で「表示が義務付けられている繊維製品」については、本体への「絵表示ラベルの縫い付け」もしくは「絵表示のプリント」など、容易に取れない方法での表示が義務付けられています。
①5種類の基本記号
洗濯絵の基本記号とは、家庭での洗濯方法を5つの絵で表したものです。
②付加記号
基本記号に表された内容の強さや温度を表すのが付加記号です。
③新しい洗濯絵表示
基本記号と付加記号の組み合わせで、洗濯絵表示となります。
2018年12月から、新たな洗濯絵表示が規定されています。
表記する際には順番も定められていますのでご注意ください。
(参考:消費者庁 洗濯表示(平成 28年12月1日以降)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html)
6.洗濯タグの表示項目
では、実際に洗濯タグにどのような項目を表記するのか、確認しましょう。
①日本語表記
中国からアパレル製品を輸入したら、中国語で書かれた洗濯タグがついていることもあります。
このような場合でも、一度中国語表記の洗濯タグを取り外し、日本語表記の洗濯タグにつけ替えなければなりません。
ただし、指定用語に認定されている英語(例:COTTON, WOOL, SILK, RAYON, ACETATE, NYLON, POLYESTER)については、そのまま英語表記しても問題ありません。
②繊維と混用率
繊維とは製品に使用されている繊維の名称のことで、表記するには指定用語に準じなければなりません。
混用率とは、各繊維の製品全体に対する質量割合を百分率(%)で表示したものです。
③家庭洗濯等取扱方法
家庭洗濯等取扱方法とは、先述した洗濯絵表示を用いて家庭での洗濯方法を表示したものです。
④表示者名及び連絡先
洗濯タグ表示者の「氏名又は名称」「住所又は電話番号」を表示することが必要です。
輸入した商品の場合は、日本国内に営業拠点のある事業者(輸入業者、販売業者、表事業者のいずれか)を表記します。
また、取り扱う輸入製品によっては原産国の表示も必要ですので、注意しておきましょう。
7.洗濯タグがついてないアパレル製品は通関可能?
はい、通関可能です。
洗濯表示は、販売時に販売者に課される義務です。
従って輸入時に洗濯タグがついていなくても通関できます。
とはいえ輸入後にタグをつけるとなると、手間がかかるうえコスパも良くありません。
総合的に考えると中国で行うことをおすすめします。
さくら代行では、製品に洗濯タグをつけるサービスも行っています。
格安料金でご案内できますので、検討されている事業者様はぜひお気軽にご相談ください。
サービス内容をYouTube記載の動画でご確認いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=CY96kxb9un0
※洗濯タグづけサービスの紹介は7:20からです。
8.もし規定に違反して販売したら?
上記の規定に違反して販売した場合、罰則規定が設けられています。
懲役刑はありませんが、最大20万円の罰金刑が科されます。
また顧客は洗濯タグがないことによって販売者に不信感を抱き、結果として販売事業に影響が出るでしょう。
またそのような商品を販売したとして、ECモールの規制により販売できなくなり、アカウントが停止することも考えられます。
顧客やECモールからの信頼を守るためにも、洗濯タグは忘れずに取り付けて販売しなければなりません。
9.まとめ
いかがでしたか?
中国輸入のアパレル製品を日本で販売する際は、洗濯タグは非常に重要です。
必ずつけて信頼を守りましょう。
本記事の内容はさくら代行が独自に調べて作成したものです。必ずしも正しいとは限りません。
ご参考になれば幸いです。
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この記事は中国輸入代行業者である中国仕入れのさくら代行が執筆しています。
中国仕入れのさくら代行:https://www.sakuradk2.com
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